【現役看護師が語る】看護師の結婚・出産事情

看護師の結婚・出産事情

看護師って婚期が遅い。そもそも結婚してる人少なそう。ってイメージをよく持たれます。


確かにわたしの働く病棟(小児科)でも、20代〜40代の看護師20人に対し結婚しているのは5人、25%です。
ちなみに彼氏保有率は、未婚15人中3人、20%ですね。

これは他の病院や病棟では違うかもしれませんが、確かに少ないですよね(笑)


看護師は男性ウケのいいモテ職業にあたるのになぜでしょうか??


今回はそんな看護師の結婚・出産の理想と現実について分析していきます。


看護師の理想の結婚時期は3年目


結婚は看護師3年目がおすすめ!?ナースの結婚時期:ナーススクエア【ナース専科】

理想は3年目が1番多いという結果になってます。


看護師において3年目とは、1、2年目の超多忙な仕事を覚え毎日勉強する時期を経て、一通りのことが一人前に出来、上司や先輩からも信頼を得られる時期です。


当然仕事に慣れると、余裕が生まれるので私生活を充実させたいと思うのは自然な思考回路ですね。


大卒(22歳)だとすると3年目は25歳にあたり、周りの友人たちもちらほら結婚し、結婚を意識し始める年齢にあたるのかもしれません。


しかし、理想の3年目に結婚したい!となると、超多忙な1.2年目の時期に将来を見据えたパートナーをつくっておくことが大前提ですね。



看護師の結婚年齢の現実は30歳


看護師の平均初婚年齢は30歳前後が多いとされます。


もちろん個人差はありますが、一般女性の平均初婚年齢が29歳なので、看護師の平均初婚年齢は一般女性とさほど差はありません。


一般女性(59人/100人中):看護師女性(75人/100人中)
25歳~29歳の一般女性と看護師女性の未婚率の比率です。一般女性と比べると未婚率が高いですね。


看護師の平均初婚年齢は一般女性と差はないが、未婚率が高いのが看護師の現実です。



看護師の出産時期は5年目


○年目で産むべき?看護師の出産:ナーススクエア【ナース専科】
実際に看護師が出産した年齢のグラフになります。

1番多いのが5年目。年齢でいうと27〜28歳頃ですね。


その他が多いのは、もちろん10年目以降の出産もありますが、看護師は一般職を経て看護学校に通い直すという社会人経由看護師もいるので、もともとお子さんがいる方も多いからだと思います。


出産でよく別れるのは、
✔️若いうちに生んで、後でバリバリに働く派
✔️若いうちに働いて、後から子育てに専念する派

ですよね!


1年目での出産

厳密には1年目で妊娠し、2年目のあたまに出産というかたちですね。

冒頭でも伝えた通り、看護師の1.2年目は超多忙です。寝る間も惜しむほど勉強したり、職場でも毎日毎日が新しいことの連続で覚えることもたくさんあります。周りの理解と協力が絶対的に必要になりますね。

産後一般病棟の看護師として復職する際にはブランクや周りとの差がついているため、子育てと仕事の両立が大変かもしれません。


3年目の出産

一般に25歳での出産で適齢期ですね。
この時期だと仕事面では一通りのことができ、出産も遅すぎず産後の体力面でも安心ですね。
また、退職金がでるのが3年目以降のことが多いため、出産とともに退職を選んでも、一時的なお金の工面ができます。


5年目〜7年目の出産

仕事面では、リーダー業務や責任のあることも任され上司からの信頼が増している時期です。30代までに1人目を生みたい!て方はこのぐらいが多いのかもしれません。


10年目の出産

もはやベテランですね(笑)産後の復職の面でもそうブランクを感じないかもしれません。
仕事面では大きな仕事や重要なことを任され、もしかしたら主任や課長など昇進の時期に当たるかもしれません。
10年目となると出産は30代となるので、産後の体力や妊娠中の経過などに注意が必要となりますね。



看護師はなぜ結婚・出産を悩むのか


看護師同士でよく話すことは、「何年目で結婚がいいかな〜」とか「出産のタイミングは逆算しないとだよね〜」

なんでこんなに気にしなければならないかというと看護師という職業の難しさにあると思います。


男性看護師が増えてきた今でも、やっぱり看護師は女性の職場というイメージが強いです。


実際わたしが働く病院でも、看護部長・副部長・師長は女性。主任に男性が2名(13名中)いるだけです。


女性がキャリアを積むことができるという反面、産休や育児休暇を取ることでキャリアに穴をあけることになります。


そして看護師が大変なのは1.2年目だけではありません。3年目の以降はプリセプター(新人教育係)として1年間新人指導があります。

それ以降になると部署移動などもあり、新しい部署ではまた新たな勉強しなければなりません。移動してすぐに抜けることはやはり考えてしまいますよね。


個人的オススメは5年目以降の出産


年齢的にいうと27歳以降なので、少し遅いと感じる方もいるかもしれません。

なぜ5年目以降をオススメするかと言うと、仕事面での安定・復職後のブランクの少なさはもちろんあります。

ただ看護師という仕事上、小さな子どもがいる家庭では家族の理解が必須です。病棟看護師を続けるとなるととても大変です。


そこで、夜勤のない保育園や企業の看護師、クリニック看護師に転職しようと考える方もたくさんいます。


しかし、そのような場所での看護師は大病院の新人研修のような、看護師を育てるというスタンスではありません。

ある程度の看護技術・アセスメントが行える看護師を雇います。

募集要項の中にも看護師勤務5年以上となっていることも多々あります。


経験年数の指定がない企業を選べばよい話ですが、やはりある程度のキャリアがある方が、復職・転職を考えやすくなると思います。



結婚はいつでもいいけれど、出産はタイミング


結婚するとなると改名の手続きやら式の準備やらでバタバタしますが、基本的に生活リズムが大きく変わることはなく仕事に支障は出ません。

ですから結婚時期については自分たちのタイミングで深く考えなくても良さそうですね。


出産となると、女性は産休・育休をとり仕事を長期間あけることになるため、キャリアを積み昇進したい方は出産のタイミングを考える必要がありそうですね。